■2001池の平シリーズRd.1 CCSTダートトライアルNo.1 参戦記
2001/04/01

 諸事情によりC3ランサーを売り払ったものの、我慢しきれず買ってしまったカローラFX。こいつをもって今期はフレッシュマンに出ようということになった。安く買ってきたはいいけど、多少まともに走るようにあちこち手を入れて、開幕戦には何とか間に合わすことができた。

 イベント2〜3日前。豊橋方面の某危険人物から電話が入った。「エントラントリスト見るとA3クラスのラストゼッケンになっとるけど?」・・・え?A3クラス???そんなはずはない・・・ちゃんと排気量に「1587cc」って書いたはずだけど。昨年までの癖で「×1.4(1.7)」に○打っちゃったかな?とりあえず、ただでさえ遅いクルマなのに、A3なんかで走らされてはたまったものではないので、主催者に連絡をとってもらうことにした。しばらくするとまた電話がかかってきた。出るとCCSTの村瀬さんだった。「×1.4に○ついとるぞ。スーチャー(スーパーチャージャー)でも載せたんかと思った。」とかって言ってる。マジで間違えたのか・・・余りのクルマの遅さに手が願望を書いてしまったから!?ってことでA2クラスに変更してもらうようにお願いしたら「んじゃ、A2クラスラストゼッケンね!」・・・マジ?すか???恥じかきたくないんですけど〜(T_T)

 JAF戦や東海・静岡シリーズはすでに開幕しているが、山の上がコースの池の平シリーズは4月に入ってからの開幕。それでも毎年「雪は大丈夫なのか?」なんて言ってるんだけど、雪はなかった。それが今年は前日から雪が降っているという情報を得たものの、当然ながらカローラサイズのスタッドレスなんか持ってない。平地は至っていい天気なので何とかなるだろう・・・ということにして、前日の準備を終えた。

 久しぶりのダートライベントなので、本来なら早起きに備えて早く寝るところなのであるが、寝ようかと思ってテレビをつけると(これがいけないのだが!)、土曜の晩に家にいる時は必ず見てる「恋のから騒ぎ」という番組が期末スペシャルでやっていたので、ついつい見てしまった・・・なんだかんだで寝たのは午前1時過ぎ。起床&出発予定は5時半。まだまだ余裕。何といってもトラックでなくて自走で行く、というのが気が楽でいい!!

 というわけで、出発は5時50分ぐらいになってしまいました。コンビニで買い物を済ませ東名阪自動車道で名古屋市をひとっとび。ぬうわkm/h程度の巡航速度で駆け抜ける。トラックじゃこうはいかない。快適快適!およそ20分弱で名古屋インターへ到着、そのまま一般道へ出て一路愛知と長野と岐阜の県境を目指す。

 さすがに山を登っていくにつれて、木々が白っぽくなってくる。4月に樹氷(まではいかないですが)もどきを見られるとは思ってもなかった。路面も若干凍結気味。舗装の色を見ながら慎重に追い越しをかけながらコースに到着したのは7時半ぐらい。予定通りだ。

 コースに着いてみたはいいけど、一面の雪景色。パドックも雪。こりゃ解けたらぐちゃぐちゃだな〜、と思ってはみたもののどうしようもない。とりあえず受付へ。受付でもらったエントラントリストを見ると・・・「A2ラストゼッケン!」だ・・・どうやらマジらしい(泣)本気で勘弁してほしいと思った。だって、A2のメンバーを見ると、現在JAF戦シリーズリーダーの天野選手を始め、末松、下石と速い所が出てきてるじゃないの!!その人らを差し置いて、カローラFXでラストゼッケンとは・・・

 「コースオープンしてます〜」と放送が入ったので、遊びに来ていた全日本チャンピオン松原実と一緒にコースへ行ってはみたものの、雪&氷。歩く足取りもままならず・・・。コースレイアウト的には最近よくあるパターンなので、一周だけ歩いて帰ってきた。程なくしてブルドーザーで表面を削って、削れないところは塩カル(融雪剤)攻撃で何とか走れるようにはなった。

 ドラミが終了してしばらくして競技開始。まずはFRクラスからなのだが、この時点ですでに田んぼ状態。当然クルマは前に進んでない。FRは特に大変そうだ。久しぶりのダートラにつき、あっちこっちで油売りまくってたらA2の皆さんがメットまでかぶって車の中に乗ってる。みんな気が早いなぁ〜なんて悠長なのは自分だけだった!あんな路面だから回りは遅いかと踏んでいたのに、意外と早いみたい。よく考えたらタイヤのエア調整もしていない。この時点で自分のゼッケンの10番前が走ってる。さすがに「ヤバイ!」と思い、とりあえずタイヤのエアだけでも見ておかないとまずいので、エンジンをかけてからエア調整。そそくさと終らせて、カーステのスピーカーやら何やら細かい荷物を車から出していたらオフィシャルが呼びに来た。わかってますよ〜・・・慌ててクルマに乗り込んだ。レーシングシューズに履き替え、出走待ちの列へ急ぐ。するとぼくの前には1台が待っているのみだった!あ〜ギリギリ。路面のコンディションは当然最悪。こういうクチャクチャ路面の時のセオリー、全開全開でパッパとシフトアップにしようか、トラクションコントロールするか・・・一瞬迷ったが、全開で行くことに決めた。全走車天野選手がスタートし、その前の選手がゴール。そしてスターターが私を呼ぶ。

 スタート位置に着き、1コーナーを見つめる。久々だ。ロスなく行くぞ・・・なんて思ったのが間違いだったか、旗を振られてスタートしたら、何と右足が勝手にトラクションコントロールモードに・・・あか〜ん!と思うがスタートして走り始めちゃってるのでリズムの変更がきかない。次のコーナーもその次のコーナーも何とな〜く、だらだら〜っと回って走って、外周に入るところなんか進入の仕方で迷ったが最後、アウトアウトアウトのライン。立派なワダチが出来ていたにも関わらずワダチのワの字にもかかることができなかった。そしてゴール前のターンも全くリズムが作れず無様な走りでゴール・・・

 情けない。非常に情けない。自分ってこんなに下手だったか?ってぐらい情けない・・・当然ゴール後のタイムを聞く気にもならなかった。ラストゼッケン・・・やっぱり恥かいただけだった。村瀬さんの意地悪!ど〜せアナウンスにはコケにされて笑いのネタにされてるんだろうな〜、なんて思いつつタイムを見てると9番手タイム。トップから3秒差。やっぱりこの路面ならトップも狙えるな〜。よっしゃ、2本目頑張ろう!

 コース上ではランサー勢が走ってる。いいな〜、4WD。まだ4WDの方が乗れるな〜、なんて思いながら見ていた。4WDの方がゴマカシの手が多いので楽だよな〜。でもみんな踏めてないよな〜。あ〜走りたいな〜・・・A4クラスとか見てるとそんなことばかり考えてしまう・・・

 さて昼の慣熟歩行。2本目はタイムアップして何とか3位以内、悪くても6位以内には入りたい、いや入らねばならない。路面はクチャクチャの所と若干乾き気味のところのミックス。タイムアップする要素は十分にある。1本目は実際の滑り量と自分の感覚の滑り量がだいぶズレていたと思ったこともあり、その辺を考えながら歩いた。一部、大きな石が出ているところもあるが、無視無視。

 1本目のようなことがないように、2本目は早目に準備・・・と思いながら、助手席でお昼寝。これぞA車両の醍醐味(笑)。C車両は寝られる場所がないもんね。丁度よい時間に目が覚め、ストレッチ体操で身体を起こす。徐々に気合を入れる。頃合いを見計らって出走待ちの列に並ぶ。

 そしてスタートラインへ。今度はさっきのようなミスはしない。全開全開のイン攻め攻め。コレで行くのだ!!と決める。肩に力 が入ったのが解ったので、力を抜く。スターターがこちらを指差した。旗が振られた。

 1速。ふけ切り。レブリミッターが当たる。引っ張り倒す。2速にシフトアップ。ここで最初のコーナー。インギリギリを走る。引っ張って引っ張って次のコーナー。若干姿勢を作るのが遅かったがそのままインに切れ込んでクルっと回って1速から2速。とにかくインインインで踏みちぎる(イメージ)。大きな石もお構いなし。踏んでやったわ。そして一本松の上り口。インからすっと入って「よっしゃ!」と思ったらなんといきなり姿勢がブレイク!ノーズはコース外に向いている。死ぬ気でハンドル回して回して回してアクセルは踏んだまま。タコったまま一本松へ登っていき、とりあえず一本松はクリアした・・・と思ったら再びリアがブレイク!またハンドルを回して回して回してアクセルは踏んだまま一本松から下りて行く。何とか無事に下り切って外周へのアプローチ。計画ではインイッパイイッパイから入ったら、そのまま滑ってワダチへボトっとはまるはず・・・がイン側には土手があるのでそこに向かって行くのは非常に怖い。と思ってしまったか若干中途半端な進入だったが無事ワダチに入れることに成功。立ち上がって最終コーナー。ここで4WD時代のリズムが出てしまい、そのようには当然クルマは動いてくれず、メロメロのゴール。1本目よりは踏んだだろ・・・

 しかし、結果はタイムダウン。順位は9位のまま変わらず。やっぱりタコったのは大きかったようだ。あと、ゴール前。ま〜しゃ〜ね〜な・・・練習せにゃ。

 そして、表彰式。当然表彰の対象ではないけど、ホームページのネタのために写真は撮っていかなきゃ。それに賞品多数!ってことで上位でなくても何やらもらえるらしい。ところが、これが本当で、さすがCCST!?その賞品の数が多すぎて、えらい長い表彰式になっていたような気がする。さすがに日が傾いてくると寒かった。

 例によって、会場で一番最後に片づけをして家路につく。タイヤ&ホイールはコッテコテに泥がついているので、そのままそろ〜りと山を下りて適当なところで洗うことに。国道まで出てしばらく行った駐車帯の脇に、山から流れてくる小川?を発見。そこでタイヤ交換&タイヤ洗浄を行う事にした。ここでなんとフロントのホイールが割れてリムが欠けて無くなっているのを発見!!どうやら2本目石を踏んだ時にやったらしい・・・きれいなホイールだったのにたった1戦で終了とは・・・

 移動用のタイヤセットに履き替えて、改めて家路についたのが4時半ごろ。久々の一人でのんびりと帰った。久々のダートラはち ょっと疲れた。


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