■2002JMRC中部ダートトライアル東海シリーズ第1戦 ヴィッツカップダートトライアル
参戦記
2002/03/10

■開幕準備
 2002年シーズンに向けて製作を続けてきた今年の戦闘車両CJ4Aミラージュであるが、度重なるトラブルのため完成が遅れに遅れていた。しかし、シーズンインは間近に迫り、当初(昨年)予定していたように、シーズンイン前に十分に練習をするという野望はもろくも崩れ去り、そればかりか開幕に本当に間に合うのか!?と泣きながら作業をしていた2月があ〜っと言う間に過ぎ去ってしまった。

 「こんなこといつまでもやっていては本当に出られない!」と思った私は、まずは車は適当に動けば良い・・・ということにした。そしてJAF戦にいきなり出るのはさすがにちょっと〜、ということでその前の週の東海シリーズにエントリーすることにした。

 クルマの製作はまずは一旦お休みということで諦めたので、なんだかぽっかりと時間が空いてしまった気がしたからなのか、イベントの申し込みを例年になく早く行ってしまった。いつもならその週の月曜日とかに平気に出していたのに・・・今回は締め切りに余裕で間に合うように現金書留を送付。あんまり慣れないことするといいことないよなぁ・・・と思いながらも気持ちは当日どうやって走るかを考えるばかり。

■イベント前日
 イベントの前日の整備は軽く泥噛み防止フラップの取り付けと、エンジンメンバーのブッシュの交換だけにとどめ、今年初イベントに向けて早く寝ることにした。とはいっても心配なので勝手に弟子1号君にモーニングコールを頼んでおいた。夕方前には私を心配してはるばる秋田から電話がかかってきたりして、いよいよ明日がシェイクダウンか・・・という実感あり。

 さて寝ようかというときに電話がかかってきた。誰かと思ったら元ジムカーナトップドライバーからWindowsXPアップデートのトラブルシュート相談だった。その電話が約42分間。予定より寝るのが1時間遅れた。

■久々の早起き
 朝。目覚ましが鳴る直前にモーニングコールがかかる。一発で目が覚めて暖機運転しながら着替える。もって行くものなどは前日に全部準備してあるのでOK。5時25分。さて出発だ!一応、私のワガママで衣浦大橋手前のコンビニで6時15分の待ち合わせ。何とかギリギリ間に合う時刻かな。

 これまた珍しく待ち合わせ時刻にオンタイムで到着すると、勝手に弟子1号君が先着していた。あとは脳外科の先生他を待つだけ。しかし、待っても来ないし携帯に電話しても留守電になってる。もう少し待つかぁ・・・と思ってコンビニの中で立ち読みをする。ゲートオープン6時半で40分になっても来ないので、留守電にメッセージだけ入れて先に出発。

 コースに入場するとすでに結構な数のエントラントが準備をしている。今日でも自分的にはずいぶん早く来たのに・・・みんな早起きさんだ。

■出走準備
 荷物を下ろして準備に取り掛かる。いや〜、久々のイベントであちこちのエントラントと騒ぎながら準備準備。喋りながら荷物を下ろしているうちに、受付開始の時刻を忘れてしまい気が付いたら長蛇の列になっていたが、とりあえず受付へ行く。しか〜し、なんとA1〜A3で1列。A4/CDで1列。同考えてもA4/CDのほうが台数が少ないので、列も短め。それに対しA1〜A3はなかなかはけない。これでは準備が間に合わないので、受付は後回しにしてタイヤを交換することにした。
 4本交換して受付のほうを見ると、それでもまだ列になっている。しかし、受付をしないことにはゼッケンがもらえず、朝車検も受けられない。しょうがないから列に並ぶ。すでにA4のほうの列には待ち行列はゼロである。何でこういう状態を手際よく捌けないかな・・・だんだんイライラしてきた。どうやらクラブの更新の時期なので、クラブ印がどうこうという話で時間がかかる人がいるみたいだが、そんなことが前から予測できたことだろうに!そうでなくても、テントの後ろでたむろって喋ってる(どうみても業務でない)人たちだっているんだから、待ちを減らす努力ぐらいできように。と怒りながら受付。「手際悪すぎるんじゃないの!」って一言言ってやったが、「私たち下っ端〜」って感じで意にも介してない模様。

■慣熟歩行
 ゼッケンを貼って慣熟歩行へ出発。本日のコースは1.6kmというから中部ではロングコースの部類ですな。スタートして最初のコーナーらしいコーナーが左直角コーナー。これが私苦手な部類でして、失敗しない程度に攻めることに。過去、ここで行き過ぎてフェンスを倒して実費請求された人が多数いるので要注意です。その後このコースの特徴のひとつ、長いストレート、その後左へ緩く曲がって〜とコースは続きます。路面は週の頭に雨が降ってたせいか所々ぬかるんでいます。コーナーのRはどこでも出口に向かってキツくなるようなレイアウトでいやらしいといえばいやらしい。で、珍しく今回はゴール前に270度ターンが設定されていた。これは難しいぞ・・・こいつ一発で秒差が付くかも。

 さて出発が遅かったので慣熟歩行は1周で終了。もちろん喋りながら歩いていたせいもあるけど。マーシャルの走行が終わってからしばらくして出走準備。A2の朝は早い。まだリズムに慣れないな〜。Cの頃は楽だった!?

■1本目
 暖機運転は前もってしておいたので、水温・油温とも正常。クルマに乗り込み今回自分では初めて使うシートベルトの位置あわせをしていたら、あらら皆さん並ぶのが早いというか出遅れて出走待ちの列に割り込むことに。

 今回は本当に本当にシェイクダウン状態なので車がどう動くのかまったく解らないので、とりあえず何も考えずに走ることにした。なので出走前のイメージトレーニングもコース図をなぞるだけ。とにかく無事に帰ってこないと、来週のJAF戦はすでに申し込んでしまったので12000円を無駄にするわけにはいかないのだ。

 スタートラインにつく。最初の直角コーナーまで若干道が曲がっているので出来るだけストレートにいけるように位置を決めたが、他の人たちとは違う位置のため砂利が捌けていないラインを通ることになるがまぁいいことにした。

 そして旗が振られた。控えめにクラッチをつなぎパッパッとシフトアップして加速してゆく。しか〜し!思ったようにまっすぐ走れない。ハンドルと格闘しているうちに直角コーナーへ。軽いわだち(うねりぐらいなもの)が見えたのでそいつに合わせて進入、抜けたらストレートなのだが、これがまたスピードが乗ってるのか乗ってないのか解らないがとりあえず3速全開〜という気分。どうもうまく路面を捉えられてないようだ。その後もライン取りが悪いのだろうか何だかよく解らないうちにハンドルをグルグル回しているうちに最後のニーナナまで来てしまった。

 進入は3速。ブレーキングしながら直接1速にシフトダウン、サイドを3度引きして「お!細かくターンできたぞ!」と思ってまっすぐ向いての立ち上がり。タイヤは路面を引っかくばかりでクルマは前に全然出ない・・・2速にシフトアップしてとりあえずゴール。

 「全然乗れてない・・・」
 当然ではあるが、全くダメダメな走り。この時点で何がいいのか何が悪いのか考える余裕もなし。後ゼッケンの速い人の走りを見る。みんないい勢いで走ってるよなぁ・・・ぐらいしか考えられなかった。結局トップからは約5秒落ちで8位。ん?それでも8位か。2本目クルマにちょっと慣れて気合入れて走れば入賞か!?なんて淡い期待を抱きながら昼の慣熟へ。

みらげ

■2本目
 路面が結構掘れてきたのでその場所のチェックと路面の捌け具合をチェック。明らかに失敗したコーナーも見直して2本目の準備。1本目の走りを反省するに、クロスミッションを上手く使うことが出来ていないというのを感じていた。ハンドルを押さえ込むのに精一杯で3速に上げるべきところで2速レブリミットで走っていたところが感覚では半分以上あった。と思ったので2本目は1本目よりも3速を使うことを考えつつ、いける所は思い切って進入することを心がけることにした。とは書いてみたが、遊びに来ていたA2有力ドライバーにつかまりず〜っと喋って歩いていた・・・まぁいつものことだが。

 2本目始まってみると、路面がドライになったこともあるが1本目関係なしのタイムアップが続々。結局仕切りなおしなのだ。ならば!とちょっと気合を入れて出走待ちの列に並ぶ。そしてスタートラインへ。

 旗が振られてスタート。1本目同様にそろ〜りと控えめにスタート、2速!3速!とシフトアップしながら加速する。1本目よりはマシだがどうもやっぱり前に引っ張っていく感じが希薄な気がする。そんな感じで最初の直角コーナー曲がって裏のストレートを加速するのだが、う〜ん・・・速いのか?よく解らん。その先はもう「エイヤッ!」と進入したつもりだったが外から見たらどうだろうか?

 最後のニーナナターンにさしかかった。1本目と同じく3速全開からアプローチ。ブレーキングしながら直接1速に落としてサイド3度引き・・・200度ぐらい回ったところで今回は2速にシフトアップ、そのまま立ち上がってみた。・・・がやっぱりタイヤは路面を捉えていない。

 タイムは聞くまでもないのでそそくさと戻りギャラリー席へ。話を色々総合するとどうやらやっぱりクルマが前へ出ていないらしい。エンジンが遅いと証言する人もいるが、アシもしくはタイヤの要因のほうが大きいだろう・・・

■ガックリ
 結果、トップとのタイム差は縮めたが順位は落ちて10位。まぁシェイクダウンで練習ゼロで10位ならヨシとするかぁ・・・という気もするが、トップから4秒落ちはやっぱりちょっといただけない・・・と、ガックリ君になっとりました。

 さて帰り道。まずはコンビニに寄ろうかとゆっくり走っていると、妙にガタピシうるさくなっている。元々静かなクルマではないが・・・コンビニの駐車場でチェックするも原因わからず。まぁ止まりはしないか、とそのまま帰途へ。後日ちょっとチェックしてたらフロントのピロアッパーがガタガタになっていた。う〜む・・・マッドフラップも一発で千切れ飛んだし、小破壊ってとこか。

 運転手、クルマ共に来週の地方選手権開幕戦に向けて何らかの進展があるのか!?それ以前に補修できるのか!?苦難の道は始まったばかり・・・


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