■’98中部オールスターダートトライアル 参戦記

 そわそわしながら仕事を終えた土曜日。愛しの姫にメイルを送ってから、少し仕事をして、1.5時間の倍数になるように睡眠時間を設定。2時に寝て5時に起きることにした。

 朝5時、しっかりと目覚め、すぐに出発。車の調子はすごくいい。若干ボディがきしむ音がするけど。でも、剛性感ばっちり。手塩をかけたこのボディともお別れか…と思うとちぃと悲しいね。

 早朝なので、道はもちろん空いている。途中のコンビニでライバル(と勝手に思ってるだけだけど(笑))が買い物をしているのを横目に会場へ向かう。会場に近くなってくると、競技車両がちらほら。見たことのない車が結構いる。東海地区以外の車だろうな〜、さすが、中部オールスター。お上りさん状態(って、山を登ってるのだけど(笑))。

 会場につくと、結構みんな来てる。受付開始(午前7時)の少し前の時刻。指定のパドックに入れて、さっさと受け付け。途中、国道に設置してある温度計は0度を表示していた。寒いね〜。コースレイアウトはいつものパターンとは若干違う。すぐにコースオープンだというので、ゼッケンだけ張って荷物を降ろしてコースに行こうと思っていたら、車検員が来たので、その場で車検。さっさとコースに繰り出す。

 路面自体は良く整備されているが、意外と柔らかい。こりゃ、いつも通り掘れるな…なんて思いながら、歩いていると、仲間連中がぞくぞく到着、合流。ライバル「じいちゃん、今日、早いじゃん。」。私「今日はやる気満々だよ〜(笑)」何だかんだでコースを3週も歩いてしまった。4キロちょい。運動不足のぼくには、ちょうどいい運動か?

 で、1本目。レディスが最初。1番ゼッケンから仲間。コースがいつもにないパターンだったので、ちょっと混乱気味。走りおわって話しを聞けば「ミスコースしんように走った」。それじゃあかんじゃろ!なんてやってるうちに、A1,A2と競技は進む。今日は緊張しないなぁ〜、なんて思いながら、松原実(オールスターウィナー)にファルケンの02Cの空気圧セッティングに付いて相談。すんごく乗り易いし、コントローラブルだから!と力説される。370より絶対いい!とまで言い切る。それを聞いて、安心して空気圧を設定。フロント2.0、リア1.7と、370の時より若干高目の設定(ファルケンはケース剛性が低いので)。A3クラスの前に今日はC1クラスがはさまる。魔王館で知り合った橋浦さんも走る。橋浦さんの走りを見てから出走準備…と思っていたら、橋浦さんリタイア…あらら…

 身体をほぐしてクルマに乗り込む。余分な緊張一切なし。いい感じだ。とりあえず、お約束のタバコ。そして、出走待ち。イメージトレーニングを軽く1周。特に問題ない。そして、スタートライン…じっと1コーナーを見る。コーナーに吸い込まれていくイメージが自分にはいい感じ。そして、スタート。

 池の平ワンダーランドのコースで勝とうと思えばどうしても避けて通れないのが、通称「一本松」コーナー。ここが速くなければまず勝てない。しかし、いきなりそこで失敗。大好きな(笑)穴に思いっきりはまって外側の壁に弾き飛ばされて、けっこうな減速…その先でも轍をうまく使うことが出来ずにアウト側のフカフカで減速…シマッタ!と思っても後の祭り。その先も一生懸命走るが×。ゴールするが、とりあえず、暫定トップ。結局、その後、全日本ミラージュ2台と永遠のライバルに抜かれて4番手で一本目終了。中間計時で言えば、前半は12位と振るわないものの、後半は2位を0.75秒ちぎって1位だったので、その大きな失敗が大変に悔やまれる!

 C2,A4と競技は進む。A4では全日本をC3で戦う堀江選手も出ている。堀江選手、何だかよくわからない羽根を付けていたが、ゴール前でその羽根が落ちて爆笑!…あと、インプレッサワゴン!!も出てたな。当然、ワゴンのダートラ車なんて初めて見た。

 Dクラスが終わり、慣熟歩行に。もちろん、先頭集団。時間きっちり轍、路面の状況を研究。池の平は1本目勝負の事が多いのだが、今日は絶対に2本目タイムアップする!と確信。しかし、上手に走らないとタイムアップは無理な路面でもある。

 時は進んでA3出走。クルマに乗って準備していると、橋浦さんが「何とかお立ち台に上ることができました。中島さんもがんばって下さい!」とエールを送ってくれた。そして出走待ち。今年は、あちこちに仲の良いダートラ野郎の知り合いができたので、出走待ちの時もオフィシャルにも応援を受ける。「本当の最後の走り、しっかり見とけよ!車も最後になっちゃうけもしれんけどな(笑)」気持ちを落ち着ける。一瞬、脳裏に姫の顔。おう、がんばってくるぜ!そして、スタートライン。

 最初のうちは良かった。多少の轍は走れた。が、大きな穴ぼこはぼくには避けられなかった。そんなのにはまったのが、約3回。結局大幅タイムダウン…しかも、ゴール前で何とタービンブロー!オイル煙を思いっきり吐き出した!!しかし、あの路面でもぼくを2秒ちぎったEPもいた。タイムは出るんだ!失敗も多かったが、走りにはメリハリをつけて、スピードの乗りも結構良かったので、非常に悔やまれる。が、穴を見て走れないのも自分の実力。まだまだ修行が足りないという結論に達した。

 結局、1本目のタイムで5番手に落ち着いた。もちろん、競技会のレベルを考えれば自己最上位。うれしくもあり、くやしくもある結果でした。でも、自分としては思いっきり走りました。良く攻めたと思います。しかも、一日大変楽しく過ごすことが出来たです。でも、車を直さないといけないので、ちょいと憂鬱です(笑)

 とまぁ、こんな感じでした。あ、天気は良かったよ。ただ、日の光が雲に遮られると、やたら寒かったけどね。ま、11月末の山の上だから。でも、発電機と湯沸かしポットで快適でした。来年の春先もありゃ欠かせんね。


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