■'99 E地区遠征 新日鉄堺

■いざ西へ
 5月30日、E地区戦に遠征してきました。会場は新日鉄堺特設コース。ぼく自身はこのコースができた年の全日本のサービスで行ったきりで、3年とかそれぐらいぶりでした。
 今回は谷野氏のご厚意により、前日におうちに泊めていただくことになり、土曜日の夕方に出発。できる限り経費節減ということで、一般国道をひた走る・・・はずが、なぜか関ヶ原付近(近所やんけ!)でミスコース・・・道に迷ってロスタイム。
 結局、滋賀県内のどっか(栗東かな?)から名神高速に乗って、一路西宮へ。西宮ICで降りて、自分の勘を信じ行く方向を決める。お?どうやら正解らしい・・・がランサーを積んだトラックが西宮駅前を通るのはちょっと・・・目だって気分が良い(笑)。
 谷野氏から送ってもらった、あの「Syuスポーツ」への行き方を参考に走る。ほぼミスコース無しでシュースポーツの近くまで行って電話、迎えに来てもらった。谷野号はSyuスポーツカラーのストーリア。う〜ん、カラーリングはカッコイイ。ぼくも来年考えよう!(笑)
 Syuスポーツでしばし雑談の後、谷野邸へ。大きい!そして、わたしに用意されたのが12畳程度の客間。布団が一つ・・・寂しい(笑)。谷野氏曰く、農家上がりとのことで、こんな造りだとか・・・それにしても広い・・・
 ビールをいただきしばらく話しをした後、寝る。それにしても谷野氏、乳製品が好きだけれど、それとPeace(タバコ)がミスマッチ・・・

■会場へ
 良く寝られたといえばそうだけれど、あっさり目覚ましがなる前に目が覚めた。でも、布団で寝るのはやっぱりいい。みんな店に集合してから行くというので、再びSyuスポーツへ。
 即出発!途中コンビニに寄って(我々は既に買い物を済ましていたが)、一路新日鉄堺へ!阪神高速に乗る。しかし、みんな速い!はっきり言って付いていけません(トラックの性能のせいです)。あぁ〜どこで降りるのかわからないのにぃ〜、と思っていたら谷野氏から電話。ふぅ・・・助かった。
 とりあえず、無事に会場入り。久しぶりに来たけど、やっぱり守衛の前を通ってからが鬼のように広い!迷子になりそうだ(実際、帰りに迷子になりそうになった)。何とか遥か前に見える競技車に付いていくとパドックに着くことができた。
 トラックからクルマ下ろしてパドックに運んで、自転車組み立てて受付へ。そう、今回、自転車を使っての慣熟歩行が認められているというので、わざわざ調達してきたのだ。ゼッケンを貼ろうとテープを探すがない・・・あ、トラックの中だ!とトラックにテープを取りに行った時点で自転車が破壊・・・時間を見ると慣熟歩行終了まであと30分程度!?やっぱりコースの長さから考えて自転車を修復するしか手はない・・・何とか直してゼッケン貼ってコースへ繰り出した。
 思っていたよりコースは中低速コース。2速、3速、たまに1速って感じ。後半になると海沿いの4速全開ストレート直後直角コーナーとかね・・・それにしても長い。歩いていたら1周回れなかっただろう・・・自転車のおかげで何とか2周回れた。しかし、この時点ではただ回っただけなのにあまり気付いていなかったのだ。


パドック
 新日鉄堺特設コースのパドック。本当に広々とした原っぱ。手前のオートバックスカラーのインプレッサは丸山初美号。

■1トライ目
 さすがにもう慣れたが、C3クラスともなると時間に余裕がある。関西C3のトップドライバーであり全日本ドライバーでもある丹羽選手のところへ挨拶に行ったり、タイヤを換えたりしても十分な時間があった・・・
 実はタイヤは「もう練習用だろう?」ってぐらいのタイヤを使おうと思っていたのですが、「それは危険」という丹羽選手のアドバイスにより、泣く泣く本番用タイヤに履き替えたのでした(笑・・・ってこれも本番だろう!?)
 しかし、パドックを見回すと、怪しげなD車両が多いのに気付く。まず古い。そしてボロイ。でも、車高調なんかついちゃったりして。みんな仲間とワイワイやってて楽しそうだ。勝つことはできないだろうけど、こういう楽しみ方もいいなぁ〜なんてマジで思った。
 A4クラスも途中まで見て、自分の準備にかかる。といっても、暖機運転と窓拭きぐらいだけれど。タイヤの空気圧もOK。そしてイメージトレーニング。しかし、ここで困った・・・イメージできないコーナーが多いのだ!やっぱり歩いてみないとわからないらしい・・・それでも何とか無理矢理イメージを作って出走待ちの列へ。
 A4クラス終了後、散水が入るというので少し待ち時間があった。その間、できるだけ落ち着くように自分を言い聞かせる。
 そして、スタートラインへ。「思いっきり走る!」と自分に言い聞かせ、旗が振られるのを待った。
スタート!!
 いきなり1コーナーから鬼のように滑る!流石に散水後だ!!ブリブリのスーパードリフトで3コーナーまで駆け抜けて、その先のジャンピングスポットへ。その先、コーナーのイメージが今一つだったせいもあり、大失敗!!そして一つ、二つとコーナーを抜けた時点でスピン!「しまった!ラインが悪すぎた!?」と思ってバックしようとしたらできない。そこで初めてわかった。「またドライブシャフト折れた!」1ヶ月で3本目。まぁ、コース途中で泣いているわけにもいかないので、何とか脱出、あとはコース下見を兼ねてスロー走行。
 直線だけでも加速しようとアクセル踏んでみると、さすがに300psオーバーのFR状態、真っ直ぐ走れない・・・スープラとか乗ってる奴はエライ!なんて思っちゃいました。最終コーナーは直角でギャラリーに見えるところ。ここはFRばりのドリフトすんべぇ!と思って軽く振って入ったら、アクセルを踏んだ時点でスピン!!やっぱり右足に理性がないらしい(笑)。しかし、ここで頭の中を「神岡ターン」がよぎった!スピンしている間になぜかすぐさまバックに叩き込み(叩き込まなくてもすんなり入った)、姿勢を立て直してゴール!ただの馬鹿です。

■2トライ目
 さすがにこの1ヶ月にすでに2本もドライブシャフトを折っていれば、予備のシャフトは携行していました。昼の慣熟歩行もさっさと終わらせて、ドライブシャフト交換と相成りました。ジャッキアップしてガードを外して・・・とここまではあっさり終わったのですが、肝心のシャフトがなかなか取れない!前に交換した時はけっこうあっさり取れたのに・・・
 四苦八苦して何とかシャフトを抜き取って、予備のシャフトを突っ込んで終了。この時点で結構疲れてます(笑)。
 実は1トライ目、丹羽選手のクルマが転倒(ダブルエントリーしてた藤戸選手が転倒、丹羽選手は先走者のためタイムがある。)したため、「丹羽選手にタイムアップはないっ!」と自分に言い聞かせ、何とか少しでも順位アップを狙う。
 そして、A4クラスも終盤になり、自分の準備を始めた。丹羽選手、自分の前のゼッケンだった為、ぼんやりしていたら自分が出ていく番になってしまった。一人いないだけで大きな違い。ほんのちょっとバタバタしながら出走待ちの列へ。1トライ目終了時点で最下位。このままでは帰れない。もうちょい上に行きたいっ!!
 スタート!
 元気よくスタートを決める。が、またもややり過ぎの感が・・・ジャンピングスポットの手前まで来て、1トライ目ドライブシャフトを折ったせいか、マシンをいたわる迷いが出てアクセルオフ・・・「シャフト折りたくない!」。しかし、そこでリズムを崩したのか、コース残りもぜ〜んぶ中途半端な走り方になってしまった。
 ゴール前の4速全開ストレートも、恐怖に負けたせいか慣熟の時に決めていたブレーキングポイントよりもワンテンポ手前でブレーキングを開始してしまい、コーナー遥か手前からレブリミッター当てまくり・・・ハズカシイ。最終コーナーぐらいは決めようとそこそこの勢いと姿勢で入るものの「穴」が目に入り「あぁ〜穴に嵌まるぅぅ〜!」とよろける走り。情けない。
 そんなこんなで全く納得のいかない走りとなってしまったのでした。結局順位はブービー賞。はぁ・・・


ランサー
 戦いおわったランサー。とりあえず、2トライ目はシャフトは折らなかったが成績最悪・・・しかし、この後にさらなる悪夢が待ち受けていようとは・・・

■帰路
 表彰式も終わり、後片付け。ランサーに荷物を積み込みランサーをトラックに載せようとしたときのこと。ぼくのトラックは普通の平台トラック改なので、道板(ラダーレール)をかけるんだけど、なんとランサーがトラックに駆け上る途中に片側のレールが落ちた!もちろんランサーも落ちた!インタークーラーのコアが潰れて上に上がってしまった!!もう踏んだり蹴ったり。シャフトは折れるし、ランサーは落ちるし・・・
 そんなこんなで、「二度と関西には来ん!」と谷野氏に宣言して帰る帰り道、今度は一般車両がぼくの帰る道を邪魔するのだ。脇からの飛び出し数回。もう怒りが爆発!!一人でトラックの中で悪態をついていました。怒り収まらず、店には電話するわ、後輩には電話するわ・・・皆さんご迷惑おかけしましたm(_ _)m。
 帰り道は国道25号、1号、23号と乗り継いで、午後9時ごろには風呂に入っていました。やっぱり関西は近い!!他地区なのに。


戻るのよ ホーム