全日本ダートトライアル選手権第7戦、スーパートライアルin今庄、勝ちました!!
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 参加者の中で一番コースに居る確率が高い男として、何としても勝ちたい今庄。昨年は大雨に見舞われ崎山EG6にやられ、それから崎山ショックで立ち直るのにも時間を要したが、2016年シーズンはシーズン序盤に2勝を挙げ、中だるみはあったものの同率ランキングトップでここまで来ました。
 しかしランキング上位は混戦でシリーズチャンピオン獲得のためには落とせない一戦、今庄ラウンドでした。
 全日本開催の直前に地元からのクレームで多量の散水が想定されていた今大会、事前の練習でも散水を念頭に置いて、散水されていないインベタだけで走る練習や、散水路面に対するタイヤのマッチングテストも行い準備万態で挑みました。

 土曜日の公開練習。埃対策のための散水は各ヒート前、SA1クラス前、SC1クラス前ということで、SA1クラスの我々の時にはやはり公開練習からベタベタ、人間が干上がるほどの暑さにもかかわらず、路面はしっとり。
 それでも今庄ならば・・・と、公開練習1回目はテストも兼ねて超ドライのYOKOHAMA A036でトライするも最終コーナー止まりきれずに下位撃沈。公開練習2回目は悩みに悩んでYOKOHAMA A053の195サイズ(細いほう)で行ってみたが、タイムはそれほど伸びず。どーしたらいーんだー!?と叫び続けて終了。

 本戦当日朝は晴れ。心配された午後からの雨予報もなんとか天気が持つ方向にずれたようで、一日ドライ路面(ただし散水付)でやれそう。
 昨日の悪夢は本戦当日はまた路面が違う、他の条件も違う!と自分に言い聞かせてリセット。朝の慣熟歩行では路面の状態をよくチェック。ベタベタに散水されているからこそどこが柔らかいかよくチェック!
 慣熟歩行中はベタベタだった路面もグングン上がる気温と熱い走りで乾いてしまい、N2クラスが始まるころには土埃が上がり始めた。これは我々の前の散水は結構な・・・と思っていたら、案の定(T_T)
 しかし、そこはシードゼッケンの特権?じっくり散水量と散水ラインを見極めてから出走準備へ向かいました。タイヤはYOKOHAMA A053、215/60-15、全幅の信頼を寄せるタイヤです。じっくり見極めすぎてちょっとスタートラインに並ぶのが遅れて色々焦りましたが、スタートラインに並び、心を落ち着かせ、静かにスタートを待ちました。
 イン攻めを基本としつつも路面のいいところがあればそこも使うぞ・・・と言い聞かせて、スタート。


 スタートしてすぐに左に曲がり、その先の右ターン。インにかじりついて・・・!と進入。「を!意外とタイヤ食う!!」そしてインベタで立ち上がり。路面が黒いところも多く見えるが、見た目ほどグリップは悪くない。途中、ターンからの立上りでシフトミスをしてタイムロスしたけれど、それ以外はよく攻められたと思う。

 ゴールした時点ではベストタイム。しかしクルマから降りる頃にはチャンピオン稲葉選手がゴールしてさらにベストを更新。というわけで一本目は二番手で折り返し。後で聞いたら稲葉選手はDUNLOP SP74R(砂利タイヤ)を履いていたそうで、それであのタイム!?とちょっとびっくり。しかし、自分のチョイスは間違っていなかったと確信しているので、二本目勝負がどうなるか楽しみに。

 勝負の二本目。またもや直前まで散水量と散水ラインを見極めて。散水は一本目よりかなりあっさり目。しかし、散水車に松脂を入れているのを見ているので、滑り方はちょっと予想がつかない。しかし、インベタラインならば超硬質路面用のYOKOHAMA A036で勝負できると踏んで、電話でサービス隊長にタイヤ装着をお願い!
 この大会、元全日本ダートトライアルN1チャンピオン山本悠太がお遊びでラリー車86でSA1クラスにエントリーしていたのだが、出走列に並ぼうとパドックを出ようかな、という頃に私の一本目のタイムを抜いて帰ってきた。さすがに86に負けるわけにはいかない!


 これまでのことも、これからのことも、一切考えず。心を落ち着けてスタート。イン-イン-インのラインを確実にトレース。ハンドルをバタバタ回してるのも自分でわかるけど、もうどうしようもない。とにかくインを離さないのだ!しかし、進入スピードもできるだけ高く!
 と、がんばって何とかゴール。
 ゴールした時点ではベストタイム。しかし、これまで何度も煮え湯を飲まされているチャンピオン稲葉選手のゴールまでは喜べません。「中間、遅れた!」のアナウンスの後、ゴールはまだかと待つ時間約1分。
 チャンピオン稲葉選手が3位に終わり、私の優勝が決まりました。ここ数年で一番「居た回数」が多いオートパーク今庄。ポスターに使ってもらったのも3回目かな?4回目かな?で、やっと優勝することができました。なんか、嬉しい、というより、ほっとして涙が出ちゃいました。

 これでシリーズランキングは単独トップに浮上。チャンピオン決戦は次戦広島ラウンド@タカタ、最終戦決戦となりました。
 得意なタカタ、勝って締めくくりたいですね!

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