青春18きっぷの旅2010 後編

かねてからやりたいと思っていた「飯田線の旅」。
この冬休みを利用してとうとう実行!

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■12月28日(火) 二日目
 朝6時40分に起床。昨晩は酔っ払って寝てしまったので、朝一番にシャワーを浴びる。シャワーの後、部屋から外を見ると、朝日が上がってきたところだった。朝日が諏訪湖に反射してとてもまぶしい!

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 ホテルの朝食をいただいて、のんびりしてからチェックアウト。駅へ向かう。この旅の主目的の飯田線の旅のスタートである。飯田線自体は愛知県側(東栄町まで)は乗ったことあるのだが、長野県側は乗ったことがない。しかも愛知県側は高校生の頃なのでもう20年以上前のことだ。
 事前の調査によれば、飯田線の途中の駅では駅弁を購入することができないとのこと。なので、岡谷で駅弁とお菓子、飲み物類(お茶・ビール)を購入した。弁当は岡谷名物のうなぎのお弁当。
 各駅停車なうえに、屈曲の多い線形のため、列車の速度は結構ゆっくりである。ローカル線の風情がいっぱい。右に中央アルプス、左に南アルプスを眺めながら列車は進んでゆく。

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地元の人間の利用も当然であるが、意外と一般の旅?のお客さんがいる。カメラを片手に右や左へと車内を移動、停車時間が長い駅では外へ出て写真撮影などなど、皆さん旅を満喫されている。
 飯田に近づくにつれて、中学生やら高校生が増えてきた。そのお客さんたちも飯田駅と次の田切駅で殆ど降りてしまったので、車内は再び閑散としたローカル線風情へと戻った。
 飯田で数分の停車の後、さらに南へ向けて出発。飯田駅を少し出たところで運転席後ろの幕を下ろされてしまった。運転席後ろにはりついて前面展望を満喫していたさんきちはガックリ。後ろの無言の圧力が気に障ったせいかと思ったら、この先トンネルが続くせいであった。
 飯田を出たところでうなぎ弁当を食す。うなぎの蒲焼はとても柔らかくおいしくいただきました。うまいうまいと食いすすんだせいで、おまけについていた山椒の粉をかけるのを忘れてしまった。
 そうこうしているうちに天竜峡駅に到着。ひなびた温泉な雰囲気でした。そこから先は天竜川沿いを走るのだが、こんなところに駅があって誰が乗降するのだろう?といった雰囲気が続く。
 そんな風情なので小和田駅では対向ホームであったとみられる建造物があるにもかかわらず、線路がなかったり。

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 飯田線は長野県~愛知県へ通る路線だと思っていたが、駅名の標示を見ると気がつけば浜松市天竜区となっていた。このとき初めて飯田線が静岡県をかすることを知った。しかし、政令指定都市にするためにこんな山間まで浜松市にしなくてもいいのに。
 なんて思いながら、しばらくトンネルと山間の風景が続いているうちに、寝てしまった。
 目が覚めたときには結構平地に下りてきており、豊川も間近であった。
 豊川を過ぎ、飯田線の終着駅の豊橋に到着。豊橋で時間をつぶすか、名古屋でつぶすか、米原でつぶすか、作戦会議が開かれた。どのみち、米原20:03発に乗ることになるのだ。検討の結果、米原まで座って行く、かつ早めに行けば米原でご飯も食べられるだろうということで、ちょっと買い物をしたのち、豊橋始発米原行の新快速に乗車。
 刈谷あたりから乗客が増え始めた。通勤客や買い物客であろう。名古屋駅で多くが入れ替わる。尾張一宮を過ぎた辺りから雨が降り始めた。今日一日ずっといい天気だったのになぁ。岐阜を過ぎ、大垣辺りではずいぶん乗客も減った。やることも無くなってしまったので、持参していたノートPCでDVDを見始めた。
 米原に到着。ここで食事にしようかと思ったが、元々米原駅近辺は食事ができる場所が少ないのはわかっていたうえに、敦賀への電車が比較的早く出るため、敦賀で食事をしたほうが店も多いだろう、と敦賀行きの電車に乗り込んだ。
 米原から敦賀は小一時間。敦賀駅を降りると土砂降りだったが、駅前はアーケードになっており傘無しでも何とかなった。が、肝心の店が開いていない。アーケードをうろうろしているうちに見つけた串揚げ屋で食事をすることにした。駅への移動時間を考えると店に居られる時間は約40分。ま、大丈夫でしょ。メシ食うだけだし。
 と、思ったのが大間違い。結構客の入りが良く、カウンターと厨房はてんてこ舞い。最初に飲み物(ビールとウーロン茶)が来たのはいいけど、料理(串揚げ)と魚(ぶりかな?)のカマ焼きとご飯、お茶づけ、以上二人分)が全部出きったのは店を出る予定の6~7分前であった。時間を気にしながら超特急で掻き込む。
 小松方面の最終電車(青春18きっぷで乗れる最終)の出発時刻まで残り5分。今なら何とかなる。食い終わりながらお会計をしようとしたら、カウンターに座っていたオヤジに先に「おあいそ!」と叫ばれてしまった。その直後におあいそしてもらったが、他の客からのオーダーも多く相変わらずてんてこまいのカウンター内でキープボトルを落としそうになりながら「ちょっと待ってくださいね~」と言われるも、こちらは電車の時間が気になってしょうがない。
 電車の時刻まであと3分ほどになって、やっと会計できた。駅まで走ってももう間に合わない・・・ここまで来たが特急(しらさぎ)に乗るしかないか、と諦めかけたが、この旅、天候のせいもあってやたら電車が遅れていたこともあり、「もしかして遅れていたらラッキー・・・」と淡い期待をもって駅まで走った。駅に着いたところで、小松方面の電車が入線するのが見えた。ラストスパート!改札を駆け抜けホームへ走りこんだ。運転手さんに「福井行きだよ?」と言われたが何も考えずに乗り込む。逆じゃなくてよかった・・・
 この先は福井駅で金沢行きの電車に乗り換え、無事小松駅に到着した。22時55分。
 この時間はさすがにバスは無いので躊躇無くタクシーを拾って帰宅。
 こうして無事にまる二日に渡る旅は終了した。

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