上海出張行ってきた その5

 クルマは上海中心部の都市高速を渋滞にもまれながら進んでゆく。「~飯店」とか「~酒店」には「~HOTEL」って書いてあるので、飯屋や酒屋じゃなくてホテルのことか~、中国語だらけなのは当然なのだけど何を見ても「へぇ~」。
 時間はお昼時に近くなってきたので、お昼ご飯でも食べに行くかとか言っていたが待ち合わせがあるらしく先に会社(工場へ)。縫製の研修生(特殊な技能以外での外国人の日本国内での就労は基本的に認められていないため研修生という名目)として日本に来ている女性の旦那がお金を受け取りに田舎から出てきているとの事。
 クルマは都心部を過ぎてゴチャゴチャした街のなかへ入っていく。中国国内は右側通行かつ常時右折可、しかもアタマ入れたモン勝ちという交通ルール。通訳している子(この子は研修生帰り)が携帯電話で連絡をとりながらどこぞの交差点で待ってるらしい・・・。都心部の道路は日本以上に整備されている印象だったけど、一歩下町に入ると交差点の舗装が割れてめくれている。舗装の厚みが絶対的に足りない印象であった。
 そんな交差点をいくつかすぎて左に曲がると「あ、あのクルマだ」って見るといっぱい走っているサンタナのボロいやつ。しかもナンバー付いてない!田舎はナンバーなしでもいいのかな?とりあえず一緒に工場まで走っていった。
 中国は旧正月明け(ちなみに今書いているのは2月7日のことです)らしくあちこちに飾り物がしてある。そんな下町の一角に工場が軒を並べている区画があってそのうちの一棟の前に止まった。旧正月明けだからか知らないが今日は停電だという。そのせいで電動の正門(他の工場とも共用みたい)が開かないので、クルマは門の前に停めて工場の中へ入った。
 とりあえず社長室へみんなで上がりお金を渡す段になって念のために身分証明書を提示してもらったら、研修生の旦那とは名前が違う!らしい。話を聞くと旦那は忙しくて来れないので代わりに弟?が来たらしい。あわてて日本に電話して本人同士確認してもらったところ、間違いないとのことだったのでお金を渡して「サイチェン(再見)」つってお別れした。
 封筒の厚みからして軽く100万円って感じ(新札ならもっと!)だったから中国の貨幣価値にしたら相当な大金だろうなぁ・・・でもそれぐらいでないと祖国を離れて3年間、朝から晩まで働けないか。

3 thoughts on “上海出張行ってきた その5

  1. んー。やはりまだまだ相当安くこき使ってるのか??わが国の産業は、隣国の方々を。
    でもなぁ、そうすっと、国境近辺で資源くらい取られても文句いえねーなぁ。。。。

  2. 相当安くこき使うという表現には語弊があります。正規の手続きで日本国内に研修生名目で来て働いている人は、日本の労働者の最低賃金基準(地域や業種によって定められています)に則って賃金が支払われています。つまり日本人の社員やパートのオバチャンと同じ給料なんです。しかも「日本に行って稼いでやる!」という目的意識が非常に強いためかスゴイ働き方します。こちらに来て3年働くと(研修生は3年が上限)向こうで立派な家が建つそうですよ。
    今の日本では工員さんになりたがる人が居ないんですよね。だから中国人に来てもらわないと仕事が回らない。
    モグリについては知りません。

  3. なるほどぉ。そうかぁ。。。
    しかしなんだなぁ、こっちじゃ3年全日本真剣に追っかけると、立派な負債が出来上がるけどなぁ。
    はたらくべー。
    待ってろ草太にーちゃん。(開幕戦、勝ったらしい。)

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